2022/10/29 22:21




今日、ご案内するお品は
お正月や改まった席でお使いいただきたい
絵付けが細やかな九谷焼の
通りもののご案内です。

お子様やお孫様の代まで
受け継いでいただきたい素敵なお品です。
無事にお正月や節目の時を
迎えられる喜びを
うつわと共に感じていただき
楽しんでいただくことができたら…
これ以上の
喜びはありません。

いつもは普段使いに
お使いいただけそうは
使い勝手の良いサイズや
お手持ちのうつわとも
相性が良いお品をご案内するように
心掛けておりますが
もし
ご家族や身近な方で
新しい家族を迎えられるような
嬉しいお正月をお迎えに
なられる方がおられましたら
是非
ご検討いただきたいお品です。

九谷と言われると
加賀(石川県)で作られていたのかと思っていましたが
有田から九谷焼の破片が出土したことから
有田で作られたことが証明されました。
藍、緑、紫、黄、赤などの顔料を
たっぷりと色濃く使用し
まるで油絵のような深みと
重厚感が特徴的です。
「上絵付けを語らずして九谷はない」と
言われるほどの素晴らしい装飾で
日本を代表する色絵陶磁器の
一つと言えます。
上絵付けとは
本焼きした陶磁器の釉薬の上に
顔料で文様を描き
再度、焼く技法のことで
九谷焼、有田焼などで広く用いられました。

ご案内した通りものの器には
神様が描かれています。
七福神は
恵比寿天(左手には鯛を抱え、右手には釣竿を持っています)
大黒天(大きな袋を背負い、打出の小槌をもち、頭巾を被っています)
毘沙門天(武将の姿をして、右手な宝棒、左手に宝塔を持っています)
弁財天(唯一の女性の神様です)
福禄寿(長い頭、長い顎髭、大きな耳たぶ、鶴と亀を連れて、左手に宝球
右手に巻物を括りつけた杖を持つ)
寿老人(手には巻物を括りつけた杖、団扇や桃を持ち、鹿を従える)
布袋尊(大きな袋を持ち、いつも笑顔を絶やさない)

中国では
日本の七福神に似た
八仙(八福神)とよばれる
実在の仙人がいたと
言われているそうです。
八仙は
それぞれ神通力を発揮するため
法器を持っている姿が描かれています。
中華社会のいかなる階級の人にも
受け入れられたという
縁起の良いお品です。
ご案内したうつわに描かれた神様は
中国の八仙のようで
縁起の良いお品です。

今年も残すところ
あと2ヶ月…
歳を増すごとに
1年の時のはやさを感じる
今日この頃です。