2023/05/29 09:36



とても華やかで美しい色絵…
ヨーロッパを中心に、海外でも人気があったということに納得出来るほどの美しさが色絵にはあります。

1640年代に上絵付をして焼く、色絵磁器の生産が始まります。
17世紀には赤色や金色を多く用いた色絵が作られるようになり、この様式は、中国で明の時代の金襴手と呼ばれる様式を手本としていて、現在"古伊万里様式"と呼ばれています。

伊万里港から長崎の出島に向かい、オランダ商館を通じて輸出されていたと言われています。以前は中国の磁器がヨーロッパへ輸出されていましたが、中国の国内の乱れにより、作ることが十分に出来なくなった為、中国磁器に代わり、伊万里焼が盛んに輸出されるようになりました。

この鮮やかと日本人の手の器用さから産まれる、緻密な文様と神秘的な東洋への憧れが、ヨーロッパの王族や貴族などを中心に流行していったのが、分かるような気がします。
これからも素敵な色絵をご紹介できますように…